本日は中秋の名月、さらに8年振りの満月だそうです。
綺麗な満月を愛でつつ、お団子でも召し上がりながら、読んでいただければ幸いです。
今回はコミュニケーションに重要な「アサーション」について、書いて行きたいと思います。
日本社会では永らく言葉で要望を伝えることを良しとしない風潮が有りました。「空気を読む」「以心伝心」という環境です。
しかし職場に於いても家庭内でも、きちんと言葉にして伝えることで案件が円滑に進みます。
アサーションでは、個人の性格を3タイプに分けます。
①アグレッシブ…自己の価値観を押し付け、他者の意見を取り入れようとしないタイプ
②ノン・アサーティブ…自己主張できず、がまんしてしまうタイプ
③アサーティブ…他者の意見も認めつつ、自己の希望も上手く伝える事ができるタイプ
私達が目指すのは③アサーティブ、つまりアサーションができるタイプです。
昨今、特にサービス業においては、顧客が①アグレッシブ、店員さんが②ノン・アサーティブでの事件が続いているように見受けられます。
どちらも③アサーティブタイプになれば、お互い気持ちよく過ごせる空間が生まれます。
ではアサーションはどのように行うのでしょうか。
簡単にご説明すれば以下のような流れとなります。
①描写…客観的に事実を伝える。
②説明…自分の意見・感情を説明する。
③提案…相手の求めている事を解決策として提案、難しい場合は代替案を提示する。
④選択…提案の実行/不実行により予測される結果を伝える。
多くの場合、②の行程が抜けてしまい、一方的な主張になりがちです。
メンタル面においても、他者ばかり優先しつづけていると自己に不調が出てくる場合が多々あります。
ビジネスの交渉術の基本でもありますが、人間関係にも上手く取り入れて
業務に集中しやすい職場環境を整えて行ければ良いのではないかと思います。
最近では幼少時から、ある事案について「賛成派」「反対派」に班を分けて発表する授業も見受けられます。
異質なものに対して戦って勝負を決め排除するのでは無く、あくまでも「私達はこう考える」と伝えあい、より良い方法を共に考える。
共生の時代へ進む準備が必要だと思います。
ペンネーム 『幸運は必ず訪れる』(かきつばた 花言葉より)