皆様こんにちは。東京ベイサイドクリニックです。
新型コロナウイルスの猛威が収まらず、再び緊急事態宣言が発令されました。
ウイルス対策を改めて見直す方もいらっしゃると思います。
これから更に寒さと乾燥も増していく時期となり、乾燥対策に加湿器を使用しているご家庭も多いのではないでしょうか。
何気なく使用していても、正しい使い方が出来ていないと湿度が思うように上がらなかったり、最悪の場合は病気の原因となることもあります。
今回はそんな冬の必需品、加湿器についてお話ししたいと思います。
< 正しい設置場所>
効率的良く加湿を行うには、加湿器から空気中に放出された水蒸気が部屋の空気に溶け込み、出来る限り部屋全体に行き渡る必要があります。
加湿器を部屋の中央に置くことで、暖かい空気に水蒸気を溶かして全体に拡散させることが出来ます。
ただ、リビングやオフィスでは部屋の中央に加湿器を置くことが難しい場合もありますよね。
そんな時におすすめなのは、エアコンの近くに加湿器を置くことです。
エアコンは吸入口から部屋の空気を吸い込み、暖房(または冷却)して再び部屋の中へ送り出しています。
加湿器から放出された水蒸気をたっぷり含んだ空気が効率よくエアコンに吸入されれば、エアコンを通して部屋全体に拡散し、効率よく部屋の湿度を上げられます。
サーキュレーターをお持ちの方は、加湿器の隣に置くことでも同じ効果を得ることが出来ます。
カーテン、木製家具の近くに加湿器を置くと、水蒸気が染み込んでしまいカビが発生しやすくなります。
そのカビの胞子が体内に入ってアレルゲンになったり、肺の中で繁殖して病気を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。
きちんと加湿することで、飛沫した様々なウイルスが水分の重みで落下し、エアロゾル感染が減らせると言われます。
しかし加湿しすぎても多湿はカビの原因になります。最適湿度は60%前後と言われています。
定期的な換気やアルコール消毒も重要ですが、正しい加湿方法も取り入れてこの厳しい局面を乗り越えましょう。
皆様が健康でいらっしゃるよう心からお祈り申し上げます。
ペンネーム『優しい思い出』 (スイートピーの花言葉より引用)