こんにちは。東京ベイサイドクリニックです。
先週末は台風10号が上陸した地域もありましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。被害にあわれた方に心よりお見舞い申し上げます。
コロナ禍でマスク着用する機会増え、そのため赤みやかゆみ、ニキビなどのトラブルを抱えている人もいるのではないでしょうか。そこで、以前当院のブログでもマスク着用による熱中症について取り上げましたが、今回はマスクが肌に与える影響と対策について取り上げようと思います。
◆赤みやニキビ、マスクが原因の肌荒れはなぜ起こるのか
・摩擦:マスクの着脱やズレにより起こる摩擦で角層表面が削られることで肌のバリア機能が低下。
そのため、デリケートな状態になり少しの刺激で赤みやかぶれ、ニキビができやすくなる。
・ムレ:呼気が充満しマスク内は温度、湿度が高くなり雑菌が繁殖しやすい状態に。
汗や皮脂も増え、ニキビ、吹き出物ができやすくなる。
・乾燥:マスクを外すと内部の湿気が急激に蒸散。
その際、肌内部の水分も奪われ肌の乾燥が進み、かさつきやごわつきが起こりやすくなる。
・繊維などの刺激:肌がマスクの素材に負け、赤みやかゆみが出るケースもある。
また、繰り返し洗って使える布マスクの場合、繊維に残った洗剤成分が刺激となることも考えられる。
◆マスクによるニキビや肌荒れを防ぐ対策
・刺激の少ない基礎化粧品で丁寧なスキンケアを
マスクで肌が隠れるからとスキンケアをおろそかにしていると、肌のバリア機能が低下し肌荒れの原因になります。
洗顔時肌の汚れやメイクを優しく洗い流し、肌を清潔に保ちましょう。
そして、低刺激処方の化粧水や乳液で保湿ケアをし、角層の潤いバリアを保ちましょう。
・こすれやすい部位にワセリンを塗る
マスクでこすれやすい頬や鼻、あご、耳の後ろは赤くなりがちです。
その部分にワセリンを塗っておくと、ワセリンが肌表面に保護膜をつくり、外からの刺激を和らげてくれます。
・汗をかいたらこまめに拭く
雑菌の増殖を防ぐためにも、マスク内の汗はこまめに拭きとりましょう。
・マスクの素材を変える
マスクを変えることで肌への刺激が和らぐことがあります。
綿ガーゼやシルクなどの天然素材は肌あたりがソフトで吸湿にも優れています。
また、不織布マスクが肌に合わない場合、ガーゼやコットンを肌との間にはさむこともおすすめです。
このように、マスク着用による肌荒れについて述べましたが、紹介した対策をとられても肌荒れが改善しない場合は皮膚科受診をおすすめします。コロナ禍により様々な問題に直面しますが体調管理に気をつけてお過ごしください。
ペンネーム『献身的な愛』 (ラベンダーの花言葉より引用)