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2022.07.18

【キンモクセイ通信】サル痘について

こんにちは。東京ベイサイドクリニックです。

今週は雨が降ったりやんだりしているおかげか比較的涼しく過ごせていますが気温や気圧の変化で体調崩されていたりはしないでしょうか?コロナも大分広まっていますので体調管理気を付けていきましょうね。

本日お話しするのはサル痘という感染症についてです。ニュースで見かけたとき天然痘ではなくサル痘って何だろうと思ったので調べてみました。

サル痘とはポックスウイルス科オルソポックスウイルス属のサル痘ウイルスというものに感染して起こる急性発疹性疾患です。感染症法では4類感染症に分類され、主にアフリカ中央部から西部にかけて発生しており、自然宿主はアフリカに生息するげっ歯類、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触によりヒトに感染し、また感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触(性的接触を含む。)、患者との接近した対面での飛沫への長時間の曝露、患者が使用した寝具等との接触等により感染するようです。潜伏期間は7-21日(平均12日)。症状の出現から、発疹が無くなるまでは感染させる可能性があります。

症状

・発熱、頭痛、リンパ節腫脹などの症状が0-5日程度持続し、発熱1-3日後に発疹が出現。
・皮疹は顔面や四肢に多く出現し、徐々に隆起して水疱、膿疱、痂皮となる。
・多くの場合2-4週間持続し自然軽快するものの、小児例や、あるいは曝露の程度、患者の健康状態、合併症などにより重症化することがある。
・皮膚の二次感染、気管支肺炎、敗血症、脳炎、角膜炎などの合併症を起こすことがある。

今回話題となったのは2022年5月頃から従前のサル痘流行国への海外渡航歴のないサル痘患者が欧州、米国等で報告されており拡大していること、2022年5月以降の欧米を中心とした流行では、発熱やリンパ節腫脹などの前駆症状が見られない場合があること、病変が局所(会陰部、肛門周囲や口腔など)に集中しており、全身性の発疹が見られない場合があること、異なる段階の皮疹が同時に見られる場合があること稀に流行地外でも、流行地からの渡航者等に発生した事例がある為のようです。現時点では日本で感染の報告例はありません。WHOが6月23日から国際保健規則緊急委員会開催した際、事務局長は、緊急委員会に多国間のサル痘の発生について、現時点では、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態には該当しないことを発表しています。

一般でできる予防法としては発熱、皮疹がありサル痘が疑われる場合、マスク着用を行い、咳エチケットを守り、手指衛生を行う。また、患者が使用したリネン類から感染した報告があることから、使用したリネン類や衣類は手袋などを着用して直接的な接触を避け、密閉できる袋に入れて洗濯などを行い、その後手洗いを行うというコロナ予防と似ています。

病院における確定症例、疑い症例への感染対策については確定患者および疑い患者に対しては飛沫予防策、接触予防策を取る必要があり、診療行為に伴うエアロゾル感染の可能性が否定できないため、N95マスクなど空気予防策を取る事を検討することになります。

天然痘のワクチンである痘そうワクチンがサル痘予防にも有効ですが、日本では1976年以降、痘そうワクチンの接種は行われていません。(備蓄、生産はしているとのこと)サル痘ウイルス曝露後4日以内に痘そうワクチンを接種すると感染予防効果が、曝露後4-14日で接種した場合は重症化予防効果があるとされています。

ちなみに天然痘はオルソポックスウイルスに分類されるウイルスで、ヒトのみに感染します。サル痘では確定していない空気感染もあり、最大死亡率25%の致死率の高いウイルスと1%くらいのウイルスもあります。死亡原因は主にウイルス血症によるもので合併症もいろいろあります。撲滅宣言されていますがテロに使用される懸念もありワクチンの備蓄や生産は続いています。

サル痘については国内でも水際対策や治療薬の臨床体制を構築する等色々しているようなので日本で発生しないことを願いつつ、基本的に予防としては上記の通りコロナ対策とほぼ同じなので手洗い、うがい、咳エチケット、マスク着用等引き続きしっかり行って頂きたいと思います。

ペンネーム『真実』(キンモクセイの花言葉より引用)

 

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